1954年アメリカ。52歳のレイ・クロックは、シェイクミキサーのセールスマンとして中西部を回っていた。ある日、ドライブインレストランから8台ものオーダーが入る。どんな店なのか興味を抱き向かうと、そこにはディック&マック兄弟が経営するハンバーガー店<マクドナルド>があった。合理的な流れ作業の“スピード・サービス・システム”や、コスト削減・高品質という革新的なコンセプトに勝機を見出したレイは、壮大なフランチャイズビジネスを思いつき、兄弟を説得し、契約を交わす。(C) 2016 Speedee Distribution, LLC. ALL RIGHTS RESERVED
出典元:Amazonプライム・ビデオ「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」から引用
監督 ジョン・リー・ハンコック
主演 マイケル・キートン, ニック・オファーマン, ジョン・キャロル・リンチ
【感想・レビュー】
自己啓発のレコードを聞き込み、なにかで一発当てようと、日々努力するもうだつが上がらないセールスマン、レイ・クロック。
ある日、無駄を徹底的に省いて、ある一定以上のレベルのおいしい食事をすばやく手軽に提供するファーストフードのシステムを開発したマクドナルド兄弟と出会う。
その見事なシステムに感銘をうけたレイ・クロックは、働き者で気のいい労働者階級の夫婦を次々とスカウトし、マクドナルド兄弟のビジネスをフランチャイズ化し成功していく。
レイ・クロックは身を粉にして働きたがらないスノッブな金持ちたちが大嫌い。自分も店の人たちと一緒に一生懸命働く。そういう部分だけ見ると、そんなに悪い人でもない。でも、提供するハンバーガーやドリンクのクオリティにこだわらず、儲け重視なところもある。
マクドナルド兄弟は、クオリティを下げない速さ重視の合理化だったが、レイ・クロックは、儲け重視の合理化を進めていくようになる。そして、徐々にレイ・クロックの勢力がまさっていく。
こういう流れって業界でよくみかける構図な気がする。
世の中のゆがみは、こういう悪気のない努力やがんばりからはじまったりするのかなと思わされる。映画としては地味だが、興味深い内容。