いつも屋根裏部屋でひとりで絵を描いて遊んでいる少年イカールは、ママと二人暮らし。パパが“若い雌鳥(女性)”のもとに去ってしまってから、ママはビールを飲んでは怒ってばかり。ある日、いつものようにビールの缶でタワーを作って遊んでいる時、ママは不慮の事故に遭い、帰らぬ人になってしまう。事故を担当した警察官のレイモンは、ママがつけた“ズッキーニ”という愛称を大切にしているイカールを不憫に思いながらも、孤児院「フォンテーヌ園」に連れていく…。©RITA PRODUCTIONS / BLUE SPIRIT PRODUCTIONS / GEBEKA FILMS / KNM / RTS SSR / FRANCE 3 CINEMA / RHONES-ALPES CINEMA / HELIUM FILMS / 2016
出典元:Amazonプライム・ビデオ「ぼくの名前はズッキーニ(字幕版)」から引用
監督 クロード・バラス
主演 ガスパール・シュラター, シクスティーヌ・ミュラ, ミシェル・ヴュイエルモーズ
アル中の母親に虐待されてる男の子、ズッキーニ。
事故で母親が死亡し、施設へ送られる。
かわいい雰囲気のクレイアニメかと思ったら、しょっぱなからめちゃめちゃヘビーな展開でびびる。
施設にいる他の子たちもみんな、それぞれ事情がある。
ガキ大将的な子が、「ここにいる子はみんな同じ、誰も愛されてない」と語る。
なんで、こんなシリアスな話をかわいいクレイアニメでやっているんだろう。
実写にしたら悲惨すぎるからかもしれない。
いつもやさしい施設の先生に赤ちゃんが生まれ、施設につれてくる。
そのとき、施設の子どもたちが、先生に赤ちゃんのことをたずねる。
「先生は、この子が
大きくなって
ブサイクになっても
バカでも
泣いても
忘れない?」
この子たちはその程度のことで、人から見捨てられるんじゃないかと常に不安をかかえながら育ったのかもしれない。
ダメなところが少しでもあったら、誰からも認められない愛されないと思いながら生きるのは辛い。
ダメなところがない人間などいないのに。
とはいえ、全体的にはかわいい映像で、いい人もたくさんいて、そこまで落ち込むような雰囲気ではない。いい話。
吹き替え版では、やさしい警官役をリリー・フランキーがやっている。そういえば、リリー・フランキーって、サウスパークでキリストの声をやってたな。