父デヴィッド・シェフと息子ニックによる2冊のベストセラー回顧録を基にした“ビューティフル・ボーイ”は、 依存症に耐えながらも生き、何度も振り出しに戻りながらも少しずつ回復していく、家族の何年間にも及ぶつらくも感動的な体験を描いている。
出典元:Amazonプライム・ビデオ「ビューティフル・ボーイ (字幕版) (4K UHD)」から引用
監督 フェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲン
主演 スティーヴ・カレル, ティモシー・シャラメ, モーラ・ティアニー
【感想・レビュー】
カウンセリングを受けてる父親。
息子がなんでこうなったか全てを知りたいと相談している。
冒頭から、意味深で何があったんだろうと興味がわく演出。
6つの大学に合格した優秀な息子。しかし、ドラッグ中毒になってしまった。
息子に、人間嫌いで陰気な作家の本ばかり読んでないで、サーフィンにでもいったらいいとアドバイスする父親。自分の好きなものを否定され傷ついたが、助言をありがとう、僕が悪かったと答える息子。なんとなく、分かり合えない親子であることが、こういった細かいシーンからわかる。
幼い頃の息子の回想シーンが、かわいくて切ない。
二人がときおり口にするエブリシングの言葉。その意味がわかると泣ける。
この子は、いずれ立ち直れるだろうなと感じる。
この親子は、たまたま感性が違って、分かり合えていない。でも、必死でなんとかしようとする父親の姿には息子への深い愛情がみてとれる。
子供を愛してるからこそ、苦しんでいる子供を見ているのが辛いというのが伝わってくる。
変にドラマティックにしない、リアルな感じがよい。
親の気持ちも子供の気持ちもよくわかる、どちらにも偏っていないいい映画。
スティーヴ・カレルとティモシー・シャラメの演技もよい。
これも、ブラッド・ピットのプランB製作なのか。ここの映画は地味だけどいい作品が多いな。